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2021.01.15
みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップのご報告 ①
こんにちは。J-colorの尾本です。
昨年(2020年)の11月から12月にかけてワークショップを開催いたしました。
◆タイトル:みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップ
◆主 催:一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)
◆後 援:NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)
◆講 師:伊賀 公一 NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO副理事長)
ご参考(ご案内ページ)https://www.j-color.or.jp/seminar/special/cud-workshop.html
今回は、東京、静岡、大阪の3会場での開催となり、
「CUDガイドラインセミナー」と「CUD実践ワークショップ」の
両方を受講された皆様が「J-color CUD活用クラブメンバー」の称号を
受け取られました。
「J-color CUD活用クラブメンバー」となられた皆様のなかから、
今回は3名の方にご協力をいただきワークショップのご報告を掲
載させていただきます。
(ご報告ブログは3回にわけて掲載させていただきます。)
***********************************
こんにちは。J-color推進パートナーの安部です。
今回、私が参加させていただいたのはCUD実践ワークショップ 静岡会場です。
前回のガイドラインセミナーにも参加し、実践ワークショップ
については興味津々で臨みました。

と言うのも、実は私自身が軽度の色弱であり、このようなセミナーに参加したことで
見え方の違いをコンプレックスではなく個性
としてとらえることができるようになったからです。
しかし、色弱の見え方と言っても強度もタイプも様々で皆が教科書
の色弱サンプルのように見えているわけではないのです。
私も自分の見え方と他人の見え方を比べたことがないので、何が微妙に違うのかよく分からないのです。
そのため誰かの感覚を自分の中に落とし込んで色を選ぶ事は意外と難しいものだと思っていました。
また、そこにこだわりすぎると色選びの楽しさを失ってしまうのも残念なところです。
その匙加減がCUDを広げる時には重要になって来るのではないかと私は思っていました。
今回のCUD実践ワークショップではカラーフィルムを通して色カードを大まかに5分類にし、そのグループから1色ずつ選んでゴミ分別やハザードマップの5色を選ぶという技法でした。

これがとても感覚的で楽しく、まずカラーフィルムで分類した色を自分の生の目で見て驚く
「この色とこの色が同じグループ⁈」
そして次の配色段階で今度はある程度の自由さを発揮しながら色を選ぶ事ができるのです。
ある方は「燃えないゴミの箱はやっぱり黒
」
ある方は「燃えないゴミは分別に注意がいるからオレンジ
」
なるほど…ここでも色選びは10人10色なんだと感心させられました。

さらにカラーシュミレーションのアプリで自分が作成したものを見ると、今度は反省です。
「もっと明度の差を出した方が識別しやすかったかも…汗」
自分以外の感覚を意識しながら配色したり、調整するワークはまさに視野が何重にも広がるようでワクワク感が伴いました。
CUDと言うと、とかく弱者のための色選びのように勘違いされるかもしれませんが、、実はみんなに優しい色遣いを考えるというだけです
今回のようなワークを使ってCUDを体験すると色の見え方の多様性を感覚的に身につけることができ、また想像する楽しさも引き出してくれます。
人に優しいデザインを生む時の手順としても楽しく普及できるものであると感じました。
最後に、今後はこのようなセミナーやワークショップが企業や学校でも開かれ、色々な立場の方に参加して頂きたいと思います。
そして、色覚の多様性を素敵な個性や特技として受け入れる土壌が広がっていき、無駄に傷ついたり色にナイーブな感情を抱く人が減って
いくことを祈っています
*CUDについて
人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人が利用しやすいように配色した
製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方を、
「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼びます。
*「色のシミュレーター」については以下を参照ください。
http://asada.website/cvsimulator
昨年(2020年)の11月から12月にかけてワークショップを開催いたしました。
◆タイトル:みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップ
◆主 催:一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)
◆後 援:NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)
◆講 師:伊賀 公一 NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO副理事長)
ご参考(ご案内ページ)https://www.j-color.or.jp/seminar/special/cud-workshop.html
今回は、東京、静岡、大阪の3会場での開催となり、
「CUDガイドラインセミナー」と「CUD実践ワークショップ」の
両方を受講された皆様が「J-color CUD活用クラブメンバー」の称号を
受け取られました。
「J-color CUD活用クラブメンバー」となられた皆様のなかから、
今回は3名の方にご協力をいただきワークショップのご報告を掲
載させていただきます。
(ご報告ブログは3回にわけて掲載させていただきます。)
***********************************
こんにちは。J-color推進パートナーの安部です。
今回、私が参加させていただいたのはCUD実践ワークショップ 静岡会場です。
前回のガイドラインセミナーにも参加し、実践ワークショップ


と言うのも、実は私自身が軽度の色弱であり、このようなセミナーに参加したことで
見え方の違いをコンプレックスではなく個性

しかし、色弱の見え方と言っても強度もタイプも様々で皆が教科書

私も自分の見え方と他人の見え方を比べたことがないので、何が微妙に違うのかよく分からないのです。
そのため誰かの感覚を自分の中に落とし込んで色を選ぶ事は意外と難しいものだと思っていました。
また、そこにこだわりすぎると色選びの楽しさを失ってしまうのも残念なところです。
その匙加減がCUDを広げる時には重要になって来るのではないかと私は思っていました。
今回のCUD実践ワークショップではカラーフィルムを通して色カードを大まかに5分類にし、そのグループから1色ずつ選んでゴミ分別やハザードマップの5色を選ぶという技法でした。

これがとても感覚的で楽しく、まずカラーフィルムで分類した色を自分の生の目で見て驚く

「この色とこの色が同じグループ⁈」
そして次の配色段階で今度はある程度の自由さを発揮しながら色を選ぶ事ができるのです。
ある方は「燃えないゴミの箱はやっぱり黒


ある方は「燃えないゴミは分別に注意がいるからオレンジ

なるほど…ここでも色選びは10人10色なんだと感心させられました。

さらにカラーシュミレーションのアプリで自分が作成したものを見ると、今度は反省です。
「もっと明度の差を出した方が識別しやすかったかも…汗」
自分以外の感覚を意識しながら配色したり、調整するワークはまさに視野が何重にも広がるようでワクワク感が伴いました。
CUDと言うと、とかく弱者のための色選びのように勘違いされるかもしれませんが、、実はみんなに優しい色遣いを考えるというだけです

今回のようなワークを使ってCUDを体験すると色の見え方の多様性を感覚的に身につけることができ、また想像する楽しさも引き出してくれます。
人に優しいデザインを生む時の手順としても楽しく普及できるものであると感じました。
最後に、今後はこのようなセミナーやワークショップが企業や学校でも開かれ、色々な立場の方に参加して頂きたいと思います。
そして、色覚の多様性を素敵な個性や特技として受け入れる土壌が広がっていき、無駄に傷ついたり色にナイーブな感情を抱く人が減って
いくことを祈っています

*CUDについて
人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人が利用しやすいように配色した
製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方を、
「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼びます。
*「色のシミュレーター」については以下を参照ください。
http://asada.website/cvsimulator
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