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こんにちは!J-colorの尾本です。

8月下旬から9月下旬にかけて開催しました
「みんながわかりやすい色(CUD)」ガイドラインセミナー
ご報告をさせていただきます。

セミナー名:「みんながわかりやすい色(CUD)」ガイドラインセミナー
主催:一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)
後援:NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)
講師:伊賀 公一(NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構 副理事長)

セミナーは、静岡、大阪、東京(2回)の順番で全4回実施され、
東京では2回のうち1回を対面型とオンライン(ライブ)型の設定です。
各会場ではコロナ感染予防対策(検温や手指消毒など)にご協力をいただきながら、
安全にも考慮しての実施となりました。

セミナーのご報告は2回に分けてさせていただきます。
今回は、「静岡・大阪編」です。
静岡と大阪の会場では合計の参加者数が約60名となりました。
参加者の多くはJ-colorの「認定講師」の方々です。




さて、まずはセミナーテーマの選定の経緯についてお話をさせていただきます。
講師の伊賀先生にはJ-color代表理事の三木との「HP対談企画」(2017年)以降、
今年(2020年3月)発行の「色彩活用ライフケアカラー検定 公式テキスト2級
一部改訂版」「CUDガイドライン」の制作の際にもご協力をいただくなど、
これまでもJ-colorがCUD(カラーユニバーサルデザイン)
学ぶ機会をいただいてきました。

「CUD(カラーユニバーサルデザイン)」を学ぶことは、
カラーコーディネーターであり色の活用方法を伝えるJ-color認定講師をはじめ、
多くの方々に色の見え方の多様性についての理解を深めていただく機会になり、
色の実践を提案しているJ-colorが主催のセミナーテーマとしても
ふさわしいということで認定講師の研修も兼ねた合同勉強会として設定されました。

セミナーでは、伊賀先生(色弱P型強度)ご自身のエピソードから始まり、
J-colorのCUDガイドライン(冊子)を使いながら、
カラーユニバーサルデザインの主旨や色覚の仕組み・タイプと見え方の違い、
色覚の多様性に対応する「カラーユニバーサルデザイン」のポイントを、
わかりやすく伝えていただきました(しかも、伊賀先生のお話は楽しい)。

カラーコーディネーターだからこそ、色の見え方の多様性を意識することが大切。
色弱の生徒さんがいるのかもしれないということを頭におき指導方法を工夫したい。
色が身近で便利なものだという思い込みをしていたことに戸惑いを感じた。
 (色づかいとともに形や文字を組み合わせることの大切さを感じた。)
色覚の多様性を考えて世の中を変えていきたい。


認定講師の方々にとっては上記のような新たな視点を得る機会になりました。

セミナー後には希望者による座談会形式での交流会も行い(名刺交換会の予定を、
急遽、座談会形式に変更)、皆さんが日々感じていることをディスカッションしたり、
色弱の方とのコミュニケーションのコツなどについて、
伊賀先生の経験を交えたアドバイスもいただけるという有意義な時間もありました。

また、大阪の会場では産学連携の一環として「京都医健専門学校」(J-color検定導入校)
の生徒さん4名に「立ち居振る舞い」や「ホスピタリティー」を学ぶ機会として、
セミナー運営スタッフに入っていただきました。
会場設営を終えてフレッシュな笑顔で参加者を迎えていただいた後、
生徒さんたちは引率の先生方と一緒にセミナー聴講
セミナー後にいただいた感想はしっかりとまとまったお話しぶりで感心しました。
「世界が拡がった」ということで新たな気づきを得る機会にもなったようです。



静岡、大阪の会場にいらしていただきました皆様、
暑いなか足を運んでくださりありがとうございました(本当に暑かったですね)
ぜひ、ワークショップで、またお会いしましょう
(ワークショップの受付は、10月中から下旬を予定しております。)

「みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップ」のご案内はこちら
【ガイドラインセミナーに参加された皆様へ】
静岡と大阪の日程が変更になりました。ご確認いただけますようお願いいたします。
静岡 → 12月5日(土)、大阪 → 12月6日(日)


※「CUD(カラーユニバーサルデザイン)ガイドライン」(C U D O提供)は、
2020年3月発行の「色彩活用ライフケアカラー検定 公式テキスト2級 一部改訂版」に、
収録されています。

※J-colorには「認定講師制度」があり、協会と認定講師の情報共有と、
認定講師のブラッシュアップを兼ねた研修を2年に1回のペースで開催しています。
このセミナーは、J-colorの認定講師の「必須研修」としての位置づけでもあり、
認定講師の方々は「認定講師連絡会」にも参加していただき、
協会の取り組みや検定試験についての情報共有をさせていただきました。