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こんにちは。ピーコックブルーです。

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いよいよ春本番!
東京の開花が少し早かったようですが、今まさに
を愛でるのにぴったりな頃となりました。

この時期、例えばデパ地下にはたくさんのお弁当が並び
レストランやホテルなども競ってスペシャルなお弁当を
出していたりしますね。
手作り派の方にはレシピサイトや本も充実していて
見ているだけでも楽しく、どれもとっても美味しそうです!

そんな目と舌を楽しませてくれる彩り豊かな「お弁当」
実はこんなところにも配色の技法が工夫されているのです。

それは「セパレーションカラー」(分離色)という色使い。
色と色の間に入れて「色」を分離させ、色同士のバランスを
とり、見やすく調整するという色のことで
色のコントラストを和らげる、似たような色同士をはっきり
させ、見やすく調整するための配色テクニックです。


左:鮮やかな赤と緑が重なると、緑はギラギラして見にくくなります
右:緑に白い縁取りを入れるとギラツキがなくなり、ぐっと見やすくなります!


左:どちらも明るく似たような色で、ぼんやりとした優しい印象
右:色と色の境に黒を入れることで穏やかな中にも明快さがプラス!

この場合、色と色の間に入れた「白」や「黒●」が
セパレーションカラーになります。
アクセントカラー(強調色)ではないので目立つ色は使わず、
明るさの違いを大きくつけた色を使うのがポイントです!

特に和食のしつらえや松花堂弁当などは、彩り豊かな料理
色とりどりの小さい器が使われ、目にも鮮やかにさまざまな色
があふれています。
たくさん詰まった色がうるさくならないように、
例えば格子状に入った仕切りなどがセパレーションカラーとなり
色のコントラストを見やすく、バランスをとってくれているのです。




和食に黒や塗りの器がよく用いられているのも
このセパレーションカラーとしての効果や和のイメージとの調和、
高級感、重厚さの演出などから。



彩り豊かな料理や器をさらに美味しく見せてくれる
セパレーションカラーという色使い。


今回はお弁当を例にあげましたが、
ファッション、インテリア他、さまざまに活用できますので
ぜひ、いろんな場面で取り入れてみてください。