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こんにちは。ピーコックブルーです。

   前回のブログはこちら

今年は国内外ともに、選挙が多い年。
そしてイギリスのメイ首相、小池都知事、先日は蓮舫党代表、
アメリカは初の女性大統領誕生か!?と
女性リーダーの活躍も同じ女性として誇らしく感じます。

そんなアメリカ大統領選挙もいよいよ大詰め。
日本にも影響が大きい国だけに注目度も高く、先月27日(日本時間)の
1回目のテレビ討論会はアメリカ国民のみならず、多くの人々が視聴していた
のではないでしょうか。
私もこの時、LIVE放送をパソコンに向かいながら見聞きしていましたが
ヒラリー候補とトランプ候補の発言にくわえ、洋服の色や表情、しぐさなどの
「見た目」もさまざまに分析されていましたよね。

討論会2回目となる今日10日、そして3回目(日本時間10月20日)も
特にカラーリストにとってはチェックするのが楽しみな要素です。

アメリカ大統領選でテレビ討論会が初めて開かれたのが1960年の
共和党ニクソン候補と民主党ケネディ候補との対立。
この時、“テレビ”というものを大いに活用して逆転勝利したケネディ陣営の戦略が
それ以降の大統領選挙や政治家にとって必須となったのは有名な話で
それが前々回のブログでも触れた
「色」を効果的に使ったイメージコンサルティングです。

ケネディとニクソン201610

当時、白黒のテレビ画面でいかに信頼感と力強さをアピールできるかを考えた
ケネディ候補の服装が、のちに「パワースーツ」「パワーネクタイ」とも言われる
濃紺のスーツに白いシャツ、そして赤いネクタイというまさにアメリカンカラー。
一方、ニクソン候補は夏場に涼しく見えるようにと選んだグレーのスーツ
さらにケネディ氏は撮影用のメイクで臨み、ニクソン氏はメイクを拒んだそうです。

結果、白黒テレビに映った時、力強く感じ、顔色も良く見えたケネディ候補に対し
全体的にグレーの画面にグレーのスーツでぼやけてしまい、選挙戦の疲れとともに
ノーメイクで弱々しく見えてしまったニクソン候補。

この時、ラジオで討論を聴いていた人の多くはニクソンが勝った!と判断し、
テレビを観ていた人の多くはケネディが勝った!と判断。
その後の選挙戦でもケネディ候補が巻き返し、逆転勝利につながりました。

赤の布201610 青の布201610

話を先月の1回目のテレビ討論会に戻すと、ヒラリー候補は鮮やかな赤のスーツ
トランプ氏は黒のスーツにブルーのネクタイで登場。

会場がブルーを基調とした色でしたので、ヒラリー候補の赤が
とてもコントラストがついて目立ち、映えていましたよね。
体格も身長も男性と女性なので当然差があるのに、立った状態で演台から見える
上半身(バストショット)はブルーのネクタイのトランプ氏より
赤のヒラリーさんの方が堂々として見えました。
またブロンズヘアにゴールドのイヤリングもヒラリー候補の顔色をさらに健康的に
見せていたと思います。

対、トランプ候補はまずは初回、ブルーのネクタイで誠実さや落ち着きを
アピールしたかったのかもしれませんが、会場全体とも同化したような印象で、
誠実というより、やや消極的に見えてしまったような気がします。

「赤」は、多くの色の中でより目立ち、見る人や身につける人に
力強さや興奮感を感じさせる色
で特に鮮やかさが増すほどその効果は高くなります。
そして「青」はその逆。
穏やかな青や暗めの青は気持ちが落ち着いていくような沈静感を
感じさせます。
また同じ距離で見た場合、赤は青よりやや近くにあるように見えるので
「進出色」と言い、
青は赤よりやや後ろにあるように見えるので「後退色」と言います。

ボタン赤201610 ボタン青201610
赤と青、どちらが近くにあるように見えますか?

なので冒頭の濃紺のスーツ赤いネクタイ
「誠実さ、冷静さの中に情熱や闘志」を感じさせる、
好印象の組み合わせ
でもあります。

人間的な魅力や中身、話の内容、言葉遣い、表情、しぐさなど大切な要素は
たくさんありますが、そこに「見た目」の印象をさらに大きく左右する「色」の
心理的効果をプラスすることが大事
だなって感じませんか。

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