こんにちは。ピーコックブルーです。

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一年の折り返しとなる7月を迎えたとたん、連日の猛暑
夏の楽しみはまさにこれからなので、この暑さからいかに身を守るかも
考えなければ…という感じですね。

さて昨日閉幕したテニスの4大大会のひとつ、ウィンブルドン。
テニスファンでなくてもその名前はご存知の方も多いかと思います。

ここ数年は日本のエース、錦織圭選手の活躍でグランドスラムと言われる4大大会
(全豪、全仏、ウィンブルドン、全米)や他のツアーもテレビで観戦できるようになりました。
以前はウィンブルドン大会しかほぼ放送されていませんでしたので、
私はいつもこの時期、眠気と戦いながら観戦するのを楽しみにしてきました。
今回、錦織選手は残念ながら棄権となってしまい、これから控えた試合や全米も少し心配です

このウィンブルドンは、グランドスラム4大会の中では130年以上と最も古い歴史を持ち、唯一、芝生コートで行われる大会。他の全豪・全仏・全米大会が国際テニス連盟の主催なのに対し、オール・イングランド・ローンテニスクラブというところが主催しています。
そのため、「伝統と格式を守るため」のルールやマナーもはっきりしています。

白いウェア201607

そのひとつがウェアの色である「白」。
これは1884年大会の女子シングルスで優勝した選手が白色のウェアを着用していたことが始まり。
当時はテニスが社交の場であり人の注目を集めたことから、
服に汗のシミが見えるのは大変見苦しいと、目立ちづらい白色を
着用することが慣例となり、今も続いています。
この白に関してはウェアに入るロゴも制限、ウェアだけでなく、
身につけるものすべてに「白」が規定され、靴の底も白!という徹底ぶりです。

錦織選手のウェア201607キャップ201607

また選手たちが主役の競技大会でありたいという考えから、会場に広告がほとんどありません
コートの色や大会ロゴ、コマーシャルロゴなど見た目の色が増える他の大会と比べたら一目瞭然。

芝のコートの明るいグリーン、会場の壁や観客席も全体が深いグリーンで統一
されていて、そこに試合に必要なものだけがさりげなく、美しく添えられているといった印象。

色数が限られていること、眼に優しいグリーン。熱戦に集中していつも清々しいイメージで観られるのはこの「色」も大いに影響していると改めて感じます。

Wimbledonロゴ201607

そして1980年代から採用されるようになったウィンブルドンのロゴマークは
何と日本人デザイナー佐藤 忠敏氏によるもの。

芝コートの緑白線の白伝統を表す紫紺」で表現したという配色。
(ちなみに紫紺は伝統色名のひとつで、春の選抜高校野球の優勝旗に
採用されている色です)

またこの色合わせは、おそらく最古の配色マニュアルとも言える平安時代の「重ねの色目*」にも見ることができ、「夏萩(なつはぎ)」というまさに今の時期にぴったりな組み合わせ。
日本語では古くから「青」で示す色の範囲が広く、緑、紫も青と表現することから、色相は緑ですが、色名は中青。
配色では緑と紫との配色なので、「対照色相配色」ですね。

もうすぐ始まるオリンピックなど、こうした数々の国際大会を「色」でチェックするのもいろんな発見があって、楽しいものです。

*重ねの色目とは…
四季のある日本の季節感を、美しい言葉とともに多彩に表現した
一枚合わせの衣の表と裏の色彩の色合わせ。

夏萩201607
夏の重ねの色目 表:中青 裏:濃紫 「夏萩」