こんにちは。ピーコックブルーです。

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暦の上では今年は5月5日が「立夏」で、いよいよ夏がスタートしました。
でも、ゆるやかに気温が上がって夏に向かう新緑さわやかな頃…というより
いきなりの真夏日にこれから先の“暑さ”が思いやられます

さて5月といえば新茶も広く出回ってくる時期。
日本茶にしても紅茶にしてもお茶には“お菓子”が欲しくなる…ということで
今回は「お菓子と色」についてまとめたご報告です。

私が非常勤講師を務めさせてもらっている大阪調理製菓専門学校。
ライフケアカラー検定を導入いただいていますが、先日配色の授業の中で
「お菓子と色」について考えてもらいました。

こちらの学校は「実習、実践」の多さが自慢。
製菓を取り巻くすべてに直結する「色」だけに関心や興味も深く、
それぞれどんなお菓子か、イラストや素材も書き添えながら
皆さん熱心に、真面目に取り組んでいただきました。

まずはそれぞれ洋菓子と和菓子からイメージする「色」です。
洋菓子
1位「赤」、2位「黄色」、3位「オレンジ」、4位「白」、5位「黄緑ピンク

和菓子は…
1位「黄緑」、2位「赤紫」、3位「赤」、4位「黄色オレンジ」、5位「
という結果に。

そしてトーン(色調)。
同じ赤でも明るい赤、暗い赤、鮮やかな赤、穏やかな赤などがあるように
色はトーン(色調)によって、その色のイメージが変化します。

それをトーン(色調)別であげると
洋菓子はヴィヴィッド(v)、ブライト(b)、ライト(lt)、ペール(p)トーンと
鮮やかな色から次第に明るく、さわやかに、淡く白に近くなる色調の
イメージが多いのに対し

マカロン201605

和菓子はダーク(dk)、ダル(d)、ディープ(dp)、ソフト(sf)、ライト(lt)トーンと暗い色、にぶい色、濃い色調から次第に明るく、穏やかな色調のイメージへと続いていました。

虎屋のひと口羊羹201605
トーンがまとまっているので、色数があっても統一感が!



生徒さんのワークシートは3枚ずつ貼っているのがそれぞれイメージする色、
4枚ずつ貼ってあるのは、色やトーンをまとめるドミナント配色または
色やトーンを規則的に並べたグラデーション配色で考えてもらったものです。


これらは例えばイチゴの赤と小豆の赤のように、
素材の違いがトーンに大きく影響。

イチゴケーキ201605

「赤」なら、洋菓子は「鮮やかな赤」、和菓子は「暗めの赤」。
和菓子の2位「赤紫」も赤と同様に“あん”のイメージから
色調はディープトーン(dp)「濃い赤紫」が断トツでした。

洋菓子の「オレンジ色」はキャラメルやフルーツをイメージした明るく、
鮮やかなトーンとチョコレートをイメージした暗めのトーンがほぼ同じくらい。

「黄緑」と「緑」はともに“抹茶”のイメージが多く、
和菓子では濃いディープトーン(dp)、暗いダーク(dk)トーンが殆どでした。

抹茶わらび餅201605

こうして今回まとめてみると、
改めて洋菓子と和菓子に対する美意識の違いが反映されているように感じます。

同じ複数の色を使っていても、洋菓子はいろんな色の集合体としての美しさを、
和菓子はひとつひとつの季節感や“ぼかし”の美しさ、奥ゆかしさ
があると感じます。

また和菓子の中でも特に上生菓子は、お茶を楽しむ席の引き立て役という存在。
『五感で味わう芸術品』とも表されるように、お菓子につけられた菓銘の響きや語感からも豊かな広がりを感じさせてくれます。

たねやの上生菓子201605
ひとつひとつに季節や歳時が込められています

色を学んでいくことでこれからの実習の色使いも変わり、
普段目にするパッケージやショップなどの見方も確実に
変わってくることと思います
「カラーの授業って楽しいです!」との嬉しい感想もいただき、
私にとっては何よりの励みになります。

選ぶ時、食べる瞬間、幸せな気分に包まれる“お菓子”
さて皆さんなら、どんな色が浮かんでくるでしょうか。