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こんにちは。J-color検定 認定講師の清水桂子です。
昨年、「みんながわかりやすい色(CUD)ガイドラインセミナー」に参加し、
伊賀公一先生から「色の見え方の多様性」についてお話を伺う機会がありましたが、
都合で参加できなかったワークショップに今年参加することができました

今回は、前段として8月1日に開催された丹治香利先生の
「みんながわかりやすい色 Vol.1はじめてのカラーユニバーサルデザイン(CUD)」
をオンラインで受講したうえでの参加です。

ワークショップの当日は、伊賀先生による「色の見え方の多様性」を実際に体験したり、
CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)の取り組みについてのお話を伺いました。

まずワークショップでは、普段の自分の色の見え方とは違う見え方の
体験メガネを使って配色カードの見え方を確認しました。

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体験メガネを通して見ると、全く違う色が同じように見え、
実際の見え方の違いを体験することができました。
テキストなどでも、色の見え方の違いは表示されていますが、
微妙な色の違いを実際に見比べることができたのはとても良い経験でした。

そして「食品のスーパーの陳列」「ゴミの分別」など、
色分けすることで誰にでも区別がつきやすい配色を、
見え方の特性を考慮してのカードを選ぶ作品制作も実施しました。

ホワイトボードに貼りだされた受講者のシートを見ると、
様々な配色になっていて、「どうしてこの色にしたの?」
という伊賀先生の問いかけに、みなさん色のイメージや明度差など、
それぞれ考えた上で選んでいらしたのが、興味深く説得力がありました。
アナログでもデジタルでも、色を決める時には、
特にコミュニケーションが必要だと感じた場面でした。

私自身、パーソナルカラーやライフケアカラーの勉強をしていますが、
主に一般色覚者を対象に考えていて、日本では、
男性の20人に1人の方がP型、D型色覚という一般の人とは
違う見え方をしていることに、改めて気づかされました。

このセミナーを体験し、私が勤務していた百貨店のスタッフに、
「色の見え方が違うお客様を接客したことがありますか」
と聞いてみたところ、「はじめからおっしゃってくださることはないけれども、
接客している途中でお話ししてくださる方はいらっしゃる。」とのことでした。

スタッフからは「そんな時は、できるだけ色のイメージを伝えるようにしている。」
との言葉を聞き、「さすが」と感動しました。

最後に、私たちの社内では、目、耳、お体の不自由な方の応対を学ぶ
「ハートフル研修」を実施しています。
その中で、黄色いフィルターを使い、白内障の方の見え方を体験しています。
今回のワークを受講し、今後は違う見え方をするお客様に対する応対も
伝えていきたいと考えています。 ありがとうございました

*清水さんは、2020年度開催のガイドラインセミナーと2021年度開催のワークショップの
2講座を受講されましたので「J-color CUD 活用クラブメンバー」に仲間入りとなりました。


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▼今回、清水さんが参加されたセミナーとワークショップの詳細はこちらです。
セミナー詳細
ワークショップ詳細

J-color対談企画にもご協力いただきました