2010.11.22
ひと塗り1万円?!「ウルトラマリンブルー」


のディスプレイが目を引きましたが…、
ハロウィンが終わると一気に12月

近くの商店街では、もうクリスマスソング

季節の移り変わり、イベントの先取りが年々早くなるなぁ…
とクリスマスソングに耳


近年、クリスマス

使われ、「幻想的」「静寂」「純粋」な雰囲気を演出し、
子供たちのイベントのみならず、大人も楽しめる
イベント

そんな雰囲気にピッタリの「冬の青


「

原料は、「ラピスラズリ」という宝石

和名では「瑠璃(るり)」「天藍石(てんらんせき)」と
呼ばれ、夜空

その石を粉末にして顔料にした色が
「ウルトラマリンブルー」。(なんて、贅沢

顔料として使われ始めたのは、6~7世紀頃の
アフガニスタン

ラピスラズリの原産地だったその土地の寺院の洞窟画で使われたのが最初といわれ、
世界初の鉱物を使った顔料なんだそうです。
14~15世紀頃になると、金色や朱色を引き立たせる補色として重宝されましたが、
ヨーロッパではラピスラズリは採れなかったため、アフガニスタンからの
輸入

海

金と同等に交換するほど高価な青として有名になりました。
「ウルトラマリンブルー」の魅力は、その鮮烈な青の色だけでなく、太陽光

劣化しにくいという特性もそのひとつ

そのため、当時の画家

その高価さから高貴な色ともされ、マリア様のマントの色など、
神聖


オランダの画家「フェルメール」。
フェルメールが使った「青」は「フェルメール・ブルー」
という名前がつけられたほどに、この方は一塗り一万円

もするこの「青」を惜しげもなく作品に使いました。
青空の雲

下塗りに使うほどに…。
以前、フェルメールの絵を見たときに「これが一塗り1万円…」と頭をよぎってしまいましたが、
その「青」はやはり「魅惑

何と表現していいのか…。「

と言ったら良いのでしょうか?
機会がありましたら、ぜひ「ウルトラマリンブルーの魅力」を体感してみてください

私『漆黒』は、年末にでもコタツ


を観て「ウルトラマリンブルー」の感動を思い出すことにします
