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明るくまじめで元気良し認定講師の藤田倫美 です。

昨年12月に「みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップ」に参加し、
「色の見え方の多様性」を実際に体験し、伊賀先生にお話を伺いました。

私が一番ハッとした伊賀先生の言葉は、
「どこでも色が便利に使われているが、届いていない人がいる」
ということです。

体験ワークでは見え方の多様性に触れる場面では、
様々な色のカラーカードをシュミレーションツールで見たところ、
まったく違う色に見えていた2つの色がほぼ同じ色に見えました。
まさに、誰かが見分けやすい色の組み合わせが、
他の誰かには見分けづらい色の組み合わせになっている可能性もあり得る場面。



普段の自分の見え方で、ある程度自由にごみの種類によって
色を選ぶワークも行いました
燃えるゴミにはこの色、燃えないゴミにはこの色という具合に
選んでいくと、人によって選ぶ色は様々
また、選んだ色の理由を聞いてみると興味深く、
それぞれの理由や目的があってのことと思いました。
みんな違う考えがあっていいですね。

参加者それぞれがカラーを通じて意見を言い合い、
コミュニケーションが取れる瞬間でした。

その中で参加された方の色分けを見て
「こっちの赤を選ぶとどうですか?こっちの色にしたら他の色との区別はどうでしょう?」
と伊賀先生に問いかけられる場面もありました。

シュミレーションツールを通して再確認すると
赤を選ぶにしてもほんの少し色みの違う赤を選ぶことで
今よりも多くの人に区別がつき、見やすくなるのだと実感しました。

人の色の見え方には多様性があり、
区別しづらい色の組み合わせが生まれつきある人もいれば、
後天性の人もいます。加齢により色の見え方の変化もあります。

ワークショップに参加し、伊賀先生の面白トークとともに
和気あいあいと色に触れて誰もが色を楽しみ、
わかりやすく活用できることを考える貴重な時間となりました。



写真 右:藤田倫美さん 左:高橋名都紀さん
このワークショップを受講して、J-color CUDクラブ活用メンバーとなりました!

※撮影時のみマスクを外していただきました


こんにちは。J-color推進パートナーの正宗です。
CUD実践ワークショップの大阪会場に参加しての感想をお伝えいたします。

*正宗さんは、倉敷芸術科学大学 デザイン芸術学科
ファッションテキスタイル分野担当 特担准教授としてご活躍されています。


J-color CUD活用クラブメンバーとしての今後の活動
「CUDを学ぶ理由」


現在のグローバルな流れは、「SDGs 持続可能な」であり、
すべての業界や企業は、17項目を活動の中で
具体的にすべきことだと考えています。

現在の授業でも、地元の企業との産学協業での
「SDGs12:つくる責任 つかう責任」と、大学の理念
「芸術を科学する」を基軸に授業をしています。

今回のコロナの影響で、それが当たり前の事になり、
かつリモート等も当たり前となりました。
「時代に合せた仕事」をキーワードにしていますので、
今までのカラーの知識だけではなく、今後の社会を担う学生達に、
「見た目の個性が違うように、見える世界(色の感じ方)は
人それぞれの個性がある。」
ことを伝え、配慮したデザインや配色が出来、
授業の作品に活かし、各業界で活躍して欲しいと考えて参加しました。



「過去を振り返って」
私の友人は、「色弱」でした。
車の運転の際には、赤と緑の区別が難しいので、
周りの動きに合わせて発進のタイミングを見計らっていることや、
職業にも制約がある事も聞いたことがあります。

また、専門学校で教員をしていたころに色弱の学生の就職活動の
サポートをした経験がありますが、それぞれの学生の個性を活かし、
現在も企業で活躍しています。

「ガイドラインセミナー・実践ワークショップを終えて」
今回の2つの講座に参加して、「色のシミュレータ」など
色弱の違いが分かるツールの紹介や、具体的に学生達に
分かりやすく理論を伝える為の話術や例題が分かりました。
また、ワークショップでは、沢山のシーンや今後の授業に
活用出来る例題も学びました。



今後も、「SDGs 環境 社会・経済」に関わった活動の中の1つとして、
「カラーの魅力」が分かると衣食住が充実する事を普及するとともに、
授業を通じCUDの大切さを伝える事、「色弱:色の見え方の個性は、
ハンディキャップではないことを伝えて行きたいと考えています。

カラーを通じてコミュニケーション、「カラーの魅力は、無限大です



*「色のシミュレータ」については以下を参照ください。
http://asada.website/cvsimulator


こんにちは。J-color検定 認定講師のA.Kです。
CUD実践ワークショップの東京会場に参加しての感想をお伝えいたします。

私はカラーユニバーサルデザインについては、テキストやメディアなどで
聞いたことはあっても、何となくしか把握しておらず、
正しい知識がないままカラーリストとして仕事をしていました。

ある時お客様からインテリアカラーの相談を受けたときに、
お客様が色弱だということを話してくれました。
しかし、それを踏まえてどうしたらいいのか、
どこまで突っ込んでヒアリングしていいものかわからず、
やや一方的に色の説明をして終わってしまいました。

あの時どう対応するのが良かったのか、
どうお客様に寄り添えば良かったのか、
ずっと心に引っかかっていました。

また、あるカラーセミナーをしたときに、
受講生から色弱なので色相環のカラーチップ並べができないと
言われたこともありました。その時も対応の仕方が曖昧になってしまい、
悔やんでいました

これらの経験もあり、正しく、具体的に、どう考えるといいのか、
色弱の方にも正常色覚の人にも不自由のない色を使うには
どう配慮するといいのか、カラーリストとしてできることは何か、
などを知りたいという想いで、ワークショップに参加しました。



ワークショップの日は、伊賀先生ご自身が色弱ということで、
貴重なお話をとてもオープンに話してくださり、
学びの多い時間となりました。
色弱の方に対して、区別するのではなく、
自分たちも含めて多様性であるという考え方にはっとさせられました。



正常といわれる人でもある錐体の感度が低いこともあるし、
色弱の人の方が特定の錐体の感度が非常に飛びぬけて
高いこともあるということで、全てひっくるめて
多様性の一部なのだと気づきました。

また、ハザードマップやスーパーの案内、ごみの分別など、
身近な例でのワークショップは、CUDの知識や考え方の必要性を感じるとともに、
色の選び方の難しさも実感しました。
学びが深まるよう様々なご準備をしてくださった
伊賀先生と協会の方々に感謝の気持ちでいっぱいです。




CUDは、教育関係者、保護者、子供達、ありとあらゆる人に
正しく知ってもらう必要があると改めて感じました。
間違った色覚制限を正し、できる修正はすぐに修正し、
誰もが暮らしやすい社会を作る一助となることが、
J-color CUD活用クラブメンバーの役割
であると思っています。

まずは身近な家族、保護者でもあるママ友、そしてカラーセミナーの講師として
受講生の皆さんに、伝え始めていきたいと思います。
大変有意義なワークショップでした。ありがとうございました

*色彩活用ライフケアカラー検定公式テキスト2級のご案内
2級テキストに収録されている資料「みんながわかりやすい色(カラー
ユニバーサルデザイン)ガイドライン(CUDO提供)」では、
人間の色覚の多様性に配慮したカラーユニバーサルデザイン
(略称CUD)についてわかりやすく説明しています。


こんにちは。J-colorの尾本です。
昨年(2020年)の11月から12月にかけてワークショップを開催いたしました。

◆タイトル:みんながわかりやすい色(CUD)実践ワークショップ
◆主  催:一般社団法人 日本カラーコーディネーター協会(J-color)
◆後  援:NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO)
◆講  師:伊賀 公一 NPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構(CUDO副理事長)
ご参考(ご案内ページ)https://www.j-color.or.jp/seminar/special/cud-workshop.html

今回は、東京、静岡、大阪の3会場での開催となり、
「CUDガイドラインセミナー」と「CUD実践ワークショップ」の
両方を受講された皆様が「J-color CUD活用クラブメンバー」の称号を
受け取られました。
「J-color CUD活用クラブメンバー」となられた皆様のなかから、
今回は3名の方にご協力をいただきワークショップのご報告を掲
載させていただきます。
(ご報告ブログは3回にわけて掲載させていただきます。)

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こんにちは。J-color推進パートナーの安部です。

今回、私が参加させていただいたのはCUD実践ワークショップ 静岡会場です。
前回のガイドラインセミナーにも参加し、実践ワークショップについては興味津々で臨みました。



と言うのも、実は私自身が軽度の色弱であり、このようなセミナーに参加したことで
見え方の違いをコンプレックスではなく個性としてとらえることができるようになったからです。

しかし、色弱の見え方と言っても強度もタイプも様々で皆が教科書の色弱サンプルのように見えているわけではないのです。
私も自分の見え方と他人の見え方を比べたことがないので、何が微妙に違うのかよく分からないのです。
そのため誰かの感覚を自分の中に落とし込んで色を選ぶ事は意外と難しいものだと思っていました。

また、そこにこだわりすぎると色選びの楽しさを失ってしまうのも残念なところです。
その匙加減がCUDを広げる時には重要になって来るのではないかと私は思っていました。

今回のCUD実践ワークショップではカラーフィルムを通して色カードを大まかに5分類にし、そのグループから1色ずつ選んでゴミ分別やハザードマップの5色を選ぶという技法でした。



これがとても感覚的で楽しく、まずカラーフィルムで分類した色を自分の生の目で見て驚く
「この色とこの色が同じグループ⁈」
そして次の配色段階で今度はある程度の自由さを発揮しながら色を選ぶ事ができるのです。
ある方は「燃えないゴミの箱はやっぱり黒
ある方は「燃えないゴミは分別に注意がいるからオレンジ
なるほど…ここでも色選びは10人10色なんだと感心させられました。



さらにカラーシュミレーションのアプリで自分が作成したものを見ると、今度は反省です。
「もっと明度の差を出した方が識別しやすかったかも…汗」
自分以外の感覚を意識しながら配色したり、調整するワークはまさに視野が何重にも広がるようでワクワク感が伴いました。

CUDと言うと、とかく弱者のための色選びのように勘違いされるかもしれませんが、、実はみんなに優しい色遣いを考えるというだけです
今回のようなワークを使ってCUDを体験すると色の見え方の多様性を感覚的に身につけることができ、また想像する楽しさも引き出してくれます。
人に優しいデザインを生む時の手順としても楽しく普及できるものであると感じました。

最後に、今後はこのようなセミナーやワークショップが企業や学校でも開かれ、色々な立場の方に参加して頂きたいと思います。
そして、色覚の多様性を素敵な個性や特技として受け入れる土壌が広がっていき、無駄に傷ついたり色にナイーブな感情を抱く人が減って
いくことを祈っています

*CUDについて
人間の色覚の多様性に配慮し、より多くの人が利用しやすいように配色した
製品や施設・建築物、環境、サービス、情報を提供するという考え方を、
「カラーユニバーサルデザイン(略称CUD)」と呼びます。

*「色のシミュレーター」については以下を参照ください。
http://asada.website/cvsimulator

立秋を迎えたとはいえ、現代の夏は今が盛り!
暑い日が続きますね…
こんにちは。J-colorの矢田部ですニヒッ

先日、久々にカラーワークショップを担当しました。
(緊張しました…(笑))



今回のテーマは「パステルアート

それも「指で描く」というのがポイント
気の向くままにクルクルッと指を滑らせると、
自分だけしか描けない世界が広がっていきます。

画法などは気にせず、本当に自由に描いていけるので、
子供から高齢の方まで、誰でも簡単に芸術作品が描けます。
百聞は一見にしかず!
当日参加いただいたみなさんの作品を見てください!



パステル特有のフワッとした印象が特徴的で、素敵な作品ができていますよね。
実は、参加されたみなさんは、今回初めてパステルアートを体験された方々。
自分が思うままに。自分が感じるままに。
色・指・画面の3つに集中して、無心で描いていました。
(知らず知らずの間に没頭しちゃうようです。)



今回は「○○系でまとめる」という配色を使って描いてみましたが、
色材を使った体験が簡単にできるので、配色だけでなく、
混色心理的効果バランスや形など、色彩学のさまざまな
内容とも結びつけることができると思います。

もちろん、パステルの粉のパフッと感や画用紙のザラザラ感など、
指から伝わる感覚をただただ楽しむのもおススメです。

東京での開催の後は、名古屋・大阪でも開催予定
簡単に描ける&色そのものを楽しめる
「指描きパステルアート」を体験しにきてください♪

名古屋・大阪のカラーワークショップの詳細・お申し込みはこちら


受講者から感想をいただきました

自由な発想で、自由な配色で楽しくできました。

絵心がない人でもすばらしい作品が作れる!

ドミナントカラー配色とドミナントトーン配色を意識したパステルアートは、
  時間を忘れて指の汚れも気にならず夢中になって集中した時間でした。

パステルのこすり方でいろいろおもしろい作品が出来てよかった。

混色や配色と応用範囲が広い所も嬉しい。